無題

久しぶりに君に会った

夢の中であった

ブレザー姿の相変わらずに

ハンサムな君

嬉しくって名前呼んで駆け寄った

私に「元気か?」って

いつものはにかんだ笑顔

あぁ懐かしいな

 

生まれ変わった君にも会えたらいいのにな

だいぶ年上になちゃったけど

私にも気づいくれるといいのにな

 

 

突然君がいなくなった

16歳の年に

自分の中に抱えきれない

感情の波を

見つけて扱いきれなくなった

ずっと隣にいるって

守れない約束ならば

あぁいらなかった

 

 

あの日が遠く遠く

霞んで君が旅立った

朝の天気がもう思い出せない

灰色に変わった

空の下(もと)君の分も生きてきた

今も隣にいたら

どんな大人になったのか

あぁ見たかったな

 

生まれ変わった君にも会えたらいいのにな

だいぶ年上になちゃったけど

私にも気付いてくれるといいのにな

 

 

16歳で迎えた冬は

難しくってさ 自分が

何者かわからなかった そんな

時にはいつも

心の中で君に聞いたり

してた 返事はあの

いつもの歯に噛んだ笑顔

あぁもう一度

 

生まれ変わった君にも会えたらいいのにな

だいぶ年上になちゃったけど

私にも気付いてくれるといいのにな

 

 

前に君の夢見た時

こっそり教えてくれた

秘密の言葉覚えてるよ

時(ここ)から離れ

それでも幸せな君とは

今でも繋がってる

永遠(とわ)に命は紡がれゆく

あぁこれからも

 

生まれ変わった君にも会えたらいいのにな

だいぶ年上になちゃったけど

私にも気付いてくれるといいのにな

そして「元気か?」って聞いて

いつものはにかんだ笑顔で

 

 

written by Risa Taosaka