彼女

今日エレベーターで一緒になった人

君の匂いがした

今だってまだ君の香水の名前覚えてるんだ

歯医者に連れて行ってくれた事も

バタフライピーの名前を教えてくれた事も

忘れられないんだ

あの時、違う人の名前呼んだ君だって

どうやったって記憶から消えないんだ

友達は皆

君の事悪い奴だって言うけど

いつだって私のヒーローだったよ

 

ずっとずっと恋い焦がれてた

彼女みたいに愛されたいって思ったりしてた

そんな想いを知らないふりして通り過ぎた

卑怯なやり方の君だってやっぱり好きだった

君の彼女になりたかった

 

 

今日の風は君に出会ったあの日と

同じ匂いがした

彼女と喧嘩する度弱気な横顔見せてくれた

朝ベーグルを持って突然家に来てくれた事も

誕生日にスカイバーで話してくれた夢も

まだ大切な私の一部

違う人を選んだ君の事だって

今だってずっと愛おしい

友達は皆

君のこと嘘つきだっていうけど

私には信じることしかできなかった

 

ずっとずっと恋い焦がれてた

彼女みたいに愛されたいって願ったりしてた

そんな想いを見透かしてサヨナラさえ言わない

卑怯なやり方の君だってやっぱり好きだった

君の彼女になりたかった

 

 

ずっとずっと恋焦がれてた

彼女みたいに愛されたいって伝えたかった

そんな気持ちを見ないふりしてそばにいた

臆病な君だって全部大好きだった

君の一番になりたかった

 

written by Risa Taosaka